報道でご存知の通り九州の北部は5日からの豪雨で甚大な被害が出ております
普段、朝倉や日田は頻繁に通る町ですし、知人も住んでいます。幸い彼らは大丈夫でしたが、被災者の皆様が一日も早く元気を取り戻すように同じ福岡に住む私としては祈らずにはおられません
そんな7/6木曜朝、黒川温泉現場で石材の荷受けが先月から決定しており、日程をずらそうにも前後予定が詰まりまくり、トラックも当然手配してるわけで。
7/5夜の時点でいつもの大分道~日田ルートは無理だと分ってたので翌朝早く起きてナビると八女インターからR442が行けると。この時点では九州道はまだ通行止めではなく、もちろん雨の中を急いで出発。
普段大分道~日田ルートで黒川温泉へは片道2時間程度ですが、この日午前6時に出て7時にR442に入り、そこから1時間半掛けて熊本県阿蘇郡小国町へ。黒川温泉は更に南の南小国町です。ゆっくり進んで黒川温泉手前の田ノ原温泉で通行止めの看板が・・・orzでも横をすり抜け(実際他の車もそうしてた)更に進んでいつも寄るデイリーストアを通過。地元の設備屋さんの社長に電話し道路状況を聞くとメインの道路(R442)ではなく小田温泉側の裏道を使えば現場に行けるとの事。地元民か私のように半地元民でしか知らないような道。途中いつも宿泊してた民宿さんのことが気がかりだが通過。途中豪雨により砂利や木の枝が道路に堆積して通過が大変な場所もあったがなんとか越えた。現場に着いてゲートを開けて敷地内に入り更に山道を登る。ここでも雨が砂利を流して道は凸凹・・・
やっと家の前について家を一周廻り無事を確認。鍵はないので中には入れないが外から見たところ大丈夫ぽい。一安心。お客さんにはメールで家が無事なのを連絡。
一旦敷地を出てようやく1台目4t平トラックと合流、敷地内に誘導。2台目は4tユニック車でこの車が来ないと荷下ろしできない。連絡すると途中で道に迷ってた^^;;そりゃそうだわな。案内図持ってても裏道やら書いてないし、ナビも通れる町道はこの時点じゃわからんて。でも彼らも福岡から朝早く出てきて熊本のミルクロード経由で黒川温泉に上ってた。朝8時半が予定時刻なのだがこの状況で15分しか遅れていない。
ようやく揃って荷下ろし開始したが5個のパレット下ろすだけが、石の重みで1個のパレットが潰れてた・・・OMG。2時間近くかかってようやく下ろして解散。
その後、先ほど通過したデイリーストアに寄って昼ご飯を店内で食す。店のおばちゃん達とはもう2年の付き合いの馴染。店内のTVには刻々と被害が拡大していく朝倉・日田の状況が映し出されている。
「カントク、帰れると?」
「ん~これから湯布院行ってもう一軒確認してから帰るとよ」カップヌードルとお握り頬張りながら返答。
「黒川も停電やら豪雨やら落雷やら土砂崩れやらおきとうけん」九電工が昼飯を買いに来てるから理解できた。
「帰りは別府から北九州ルートか熊本に出らなかもね」
食べてる間にも地元の宅配便屋さんや郵便屋さん、被害を受けた旅館の人たちが店内に入り温泉街の状況を伝えていく。一つの情報ネットワーク基地だ。ここで聞いた話が別な人におばちゃんの立ち話で伝達されていく。あそこの道は通れるよ、だめだよ、あそこのばあちゃんちの様子見ておいて、、、、
平日だから泊り客は少ないだろうが、旅館には大きな冷蔵庫がある。停電ともなれば食材が痛む。設備屋さんは電気屋さんもやってて黒川温泉の旅館の多くを対応してる方だ。発電機がある旅館はそれで冷蔵庫を動かす。しかし発電機の燃料が切れたらそれも止まる。なぜならガソリンスタンドも停電してるから給油ポンプが動かない。従ってガンバレ九電工!なのだ。
このあと私はおばちゃんに勧められたルートを通り無事に湯布院に到着、別荘の無事確認。帰路は湯布院インターから玖珠インターまで大分道、玖珠で降りて下道で甘木インターまでを被災地域の中を通りながら進んだ。日田に来るまでに車のTVで幾度も見てたが、日田の川の横ではヘリコプターが離着陸して被災者を下ろして救急車が運ぶのを目の当たりにする。
朝倉市内に入ると被害の様相が激変した。もうTVで見たのと同じだ。
実はこの田んぼの画像左には流されてきた車が田んぼの中にポツンと放置されている。所有者に申し訳ないので掲載は控えるがこの画像の田んぼからガードレールの上端までは2メートル以上あることが分かると思う。ガードレールに張り付く草やゴミがこの高さまで濁流があったことを物語る。
周囲の道路は流れてきた土や草、農業用品、自転車、車・・・もう一度書くが車が通行できる道ですらこうだから・・・
おじいさんが角スコを手に道路の砂利を掻き出しながら田んぼの先、遠くを見るのを目にした時、何とも言えない気持ちになった。
知人数人に電話して無事を確認したが一人は床上浸水、家電・家具は全滅し、車(軽トラ、4駆、軽の3台)が水没したと。当然農業してるが田んぼ、ビニールハウスは流された。「いつでもボランティアに来るから遠慮せんで声を掛けてくれ」と言って電話を切った。が、お見舞金と手弁当持って落ち着いたら行ってみることにした。
再び高速に甘木インターから乗って大宰府インターでおりたのが17時半。仕事とは言えほぼ半日かけて豪雨被害の出た北部九州を廻ることになった。
途中見たものは自然災害の恐ろしさと人間の無力さと知恵と逞しさだ。
そして実際に行政・警察・消防・自衛隊・海上保安庁そして地元の消防団に至るまでが難儀な流木と土砂と格闘しながら不明者捜索している姿を見ると頭が下る。
昨年の熊本地震もそうだったが自然災害を止めることは無理だが自然災害に遭った時の人々の優しさや逞しさには感動してしまう。
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